ドンペリニヨンは、フランスのシャンパン製造会社である『モエ・エ・シャンドン（Moët et Chandon）』で作られているシャンパンです。

日本でも勿論そうですが、世界的にも高級シャンパンとして位置づけられています。
また、ドンペリニヨンという名称は、ベネディクト会の修道士「ドン・ピエール・ペリニヨン」がシャンパンを多くの人に広めた功績を称えられ、モエ・エ・シャンドン社の最高級品を『ドン・ペリニヨン』と名づけられました。

実は、ドンペリニヨンには複数の種類がありそれぞれ味や値段等が変わってきます。ではどのような種類があるのでしょうか？

 

ドンペリには白（キュヴェ）と呼ばれるものをはじめいくつかの種類があります。特に白（キュヴェ）は一般的なドンペリとして親しみやすいものとされています。
「通常のドンペリ」と呼ばれることがあるドンペリの中でもステータスシンボルとなっているシャンパンです。
モエ・エ・シャンドン社の代表的な商品であるドンペリは白ぶどうのシャルドネ種と黒ぶどうのピノ・ノワールを５０％ずつでブレンドしてあることで絶妙なバランスを保った質の良いシャンパンとされています。
情報の違いなどでシャルドネ種が６０％、ピノ・ノワールが４０％とというブレンドという記述がある場合もあります。
色は白と呼ばれるだけあって透明に近い黄金色をしています。香りは果実の新鮮さ溢れる爽やかさが広がることが特徴です。
シャンパンそのものの分類としては、ドンペリの白（キュヴェ）は辛口とされています。味は辛口ですが、熟成された深い味わいがあると言われます。
ドンペリは元々熟成期間が長いことが特徴のシャンパンなので、白（キュヴェ）にも深い味わいが出るようになります。ほかの白のシャンパンよりは重厚な味と感じるかもしれません。

ドンペリの白（キュヴェ）は、根強い人気があることからシャンパンの初心者でも親しみやすいものとしておすすめできます。
シャンパンを楽しむ場合には銘柄を選ぶ時に迷うことが多い場面がありますが、有名なドンペリを選んでおけば間違いはないとされています。

 

ドンペリにはロゼ（ピンク）という種類のものがあって、非常に人気があります。「ピンドン」とも呼ばれるドンペリのロゼ（ピンク）が広まったのはホストクラブでよく見かけるようになったことが大きく関係しているからだと思われます。
ドンペリ・ロゼ（ピンク）は非常に高価な種類のものだとされています。
市場価格では１本４万円～５万円という価格です。
生産量が少ないことが特徴と言われるドンペリ・ロゼ（ピンク）は、希少ということもあり、レストランはもちろん、ワインバーでもワインリストに記載されないことがほとんどだとされています。なぜドンペリ・ロゼ（ピンク）が希少と言われるのかは、原料となるぶどうに関係しています。
シャルドネ種とピノ・ノワールの両方のぶどうをブレンドするドンペリは、ロゼ（ピンク）の場合、特にピノ・ノワールが特別に熟成した年にしか造ることができないのです。その上ドンペリにはもともとほかのシャンパンよりも長い熟成期間が必要となるので、市場に出回るには時間もかかります。
入手困難なシャンパンのひとつなので、興味がある人はみかけたら思い切ってすぐにドンペリ・ロゼ（ピンク）はオーダー、または購入することをおすすめします。

 

ドンペリの種類の中にはドンペリ・エノテークというものがあります。このドンペリ・エノテークは通称「ドンペリ　黒」と呼ばれているものです。
黒い色をしているドンペリというわけではありません。
シャンパンとしては白、辛口の分類にわけられています。ドンペリ・エノテーク（ブラック）にはどのような特徴があるのでしょうか？
ドンペリの白（キュヴェ）よりもワンランク上とされるドンペリ・エノテーク（ブラック）をチェックしていきましょう。
一般的にドンペリの白（キュヴェ）と呼ばれるものは熟成期間が７年ほどとされています。
それに対してドンペリ・エノテーク（ブラック）はエノテークと呼ばれるセラーで２段階目の熟成を迎えたという貴重な種類のドンペリです。
１段階目の熟成のピークとなったものがドンペリの白（キュヴェ）として出荷されます。含まれている澱と一緒に１３年以上の熟成期間を経たものがドンペリ・エノテーク（ブラック）とされます。
優れたぶどうを使うことで知られているドンペリの中でも特に優れているものを選び、長期間熟成させたというものがドンペリ・エノテーク（ブラック）と呼ばれるものになります。
貴重なドンペリなので価格は１本あたり５万円～２０万円と幅広い設定となっています。
ドンペリ・エノテーク（ブラック）はワインの芳醇さと繊細さを楽しむことができると言われています。